高強度ファイバー系CAD/CAM材料が新たな選択肢に
厚生労働省は5月13日、2026年度診療報酬改定に関連し、CAD/CAMブリッジ用材料として
高強度硬質レジン「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」が新たに保険適用となることが発表されています。
近年、CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーの普及により、保険診療におけるデジタル補綴の活用は急速に拡大しています。
今回の適用拡大は“ブリッジ領域”における選択肢の拡充として、多くの歯科医院・歯科技工所に影響を与えそうです。
資料:「医療機器の保険適用について」P33より
「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」の特徴
「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」は、グラスファイバーを含有した高強度CAD/CAMブロック材料です。
主な特徴
・メタルフリー
・既存の高強度硬質レジンブリッジは失活歯のみだったが、生活歯もOK
・グラスファイバーにより連結部の強度がある
・通常のCAD冠同様にクリアランスの少ないものには不向き
6月1日より 高強度硬質レジンブリッジ(1装置につき)2800点→3000点
適用範囲
従来は失活歯に限られていましたが、生活歯の支台歯にも使用可能となり
適応範囲は、第二小臼歯または第一大臼歯の1歯中間欠損に対するポンティックを含む3歯ブリッジとなります。
保険適用で期待されるメリット
① メタルフリー治療の選択肢拡大
金属価格の高騰が続く中、患者・医院双方にとってメタルフリー材料への関心は高まっています。
ファイバー系CAD/CAM材料が保険適用されることで、保険診療内でも審美性を意識した補綴提案がしやすくなります。
② 歯科技工のデジタル化促進
CAD/CAMブリッジ対応材料の拡大は、院内加工・外注技工ともにデジタル技工の普及を後押しする可能性があります。
- 口腔内スキャナーとの連携
- デジタルデータ保存
- 加工精度の均一化
- 技工工程の効率化
など、デジタルとの親和性が高い点も特徴です。
「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」の保険適用は、CAD/CAMブリッジ治療の新たな一歩として注目されています。
- 高強度ファイバー系材料の導入
- メタルフリー補綴の拡大
- デジタル歯科との連携強化
- 保険診療での選択肢増加
といった点で、今後の歯科臨床に与える影響は小さくありません。
今後公表される正式通知や疑義解釈資料を確認しながら、適切な運用準備を進めていきましょう。
