令和8年9月1日より「金属点数」が下がった!何が変わった?

令和8年9月からも一部の金属関連点数が変更されています。

今回は、日本歯科医師会が公表した※社会保険歯科診療報酬点数早見表(令和8年9月1日実施)」をもとに、特に日常診療で算定する金パラ・銀合金の
歯冠修復にフォーカスして、6月から9月にかけての変化を確認していきます。


今回注目する「歯冠修復」の金属点数

今回確認するのは、歯冠修復のうち、

  • 金銀パラジウム合金
  • 銀合金

を使用した、インレー・FMC・レジン前装金属冠などの点数です。

令和8年9月1日実施の早見表では、「歯冠修復(材料料を含む)」として金属歯冠修復の点数が整理されています。

今回のポイントは、6月の点数から9月にかけて、金パラを使用した歯冠修復の点数が引き下げられている項目があることです。


◆「歯冠修復」の金銀パラジウム合金(金パラ)点数

令和8年9月1日実施の早見表では、「歯冠修復(材料料を含む)」として金属歯冠修復の点数が整理されています。

今回のポイントは、6月の点数から9月にかけて、金銀パラジウム合金(以下、金パラ)を使用した歯冠修復の点数が引き下げられている項目があることです。

部位・修復形態令和8年6月令和8年9月変更
前歯・小臼歯 インレー・単純662点620点▼42点
前歯・小臼歯 インレー・複雑1,222点1,138点▼84点
前歯 3/4冠1,527点1,424点▼103点
小臼歯 4/5冠1,467点1,364点▼103点
前歯・小臼歯 FMC1,907点1,777点▼130点
大臼歯 インレー・単純883点821点▼62点
大臼歯 インレー・複雑1,564点1,450点▼114点
大臼歯 4/5冠1,919点1,775点▼144点
大臼歯 FMC2,482点2,301点▼181点

※6月の点数との比較。9月の点数は、日本歯科医師会「社会保険歯科診療報酬点数早見表(令和8年9月1日実施)」によるものです。

銀合金はどうなった?

一方、銀合金については金パラとは動きが異なります。

最小の引下げ:2点 インレー単純

最大の引下げ:17点 レジン前装金属冠(前歯・小臼歯)

FMC 前歯・小臼歯:563 → 556(▲7点)大臼歯:601 → 591(▲10点)

金パラ程の差はありませんが、全て6月より9月の点数が低下しています。


◆有床義歯の鋳造鉤も変更

今回の改定で確認しておきたいのは、歯冠修復だけではありません。
有床義歯に使用する「鋳造鉤」についても、金パラの点数が変更されています。

金パラを使用した鋳造鉤について、6月と9月を比較すると以下のようになります。

鋳造鉤の種類令和8年6月令和8年9月変更
前歯・小臼歯 インレー・単純2,122点1,955点▼167点
前歯・小臼歯 インレー・複雑1,716点1,586点▼130点
前歯 3/4冠1,518点1,404点▼114点
小臼歯 4/5冠1,351点1,252点▼99点
前歯・小臼歯 FMC1,271点1,179点▼92点

なお、今回の改定でコバルトクロム合金について点数の変更はありませんでした。


9月からのレセプト点検で注意したいこと

今回の改定でレセプト請求上、特に注意したいのは、「6月の点数をそのまま使用していないか」だけではなく、材料・鉤の種類・部位・算定単位を正しく組み合わせることです。
特に金パラのFMCでは、大臼歯 2,482点 → 2,301点と大きく変更されています。

したがって、9月診療分について、

  • 6月時点の金パラ点数
  • 旧材料価格を基にした点数

をそのまま使用しないことが第一の注意点です。

また、今回の変更をもとに9月診療分以降については、新しい点数での算定が必要となります。


🔎 TMP Point

次回は12月に材料価格の見直しが予定されています。
ただし、12月の点数がどうなるかは、10月の金パラ価格が大きく影響します。
そのため、日頃から金パラ価格の動きを意識し、

「2か月後の金パラ価格はどうなっているか?」を想定しながら、補綴物のセット時期を考えることが重要です。

特に、点数の影響が大きい補綴物のセットを予定している場合は、セット日をしっかり確認してアポイントを取りましょう!
補綴物は「完成したらすぐセット」ではなく、金属点数の改定時期も意識したアポイント管理が、レセプト請求を考えるうえで大切なポイントです。